10.第七小学校付近
第七小学校周辺の道路拡幅工事が進み、周辺の建物の大半が更新された。
一足先に第七小学校はその昭和初期の威容のある姿を消してしまっており、現代の
建物に更新されている。ここでの画像はそのわずか前の様子である。
七小前の歩道橋、通学路、古い建物。
昭和9年の竣工でアールデコ調の第七小学校の校舎は、正面を工事の準備で塞がれて
見えなくなってしまったため歩道橋上からの撮影となった。(平成18年)
文化財に指定してもいいほどの貴重な校舎であった。旧県庁(文翔館)を残すのなら、この建物も同様に。
と思うのであるが、学校という建物の性質上、児童の便宜が最優先であり保存はされなかった。
市や県の判断では、明治・大正の一部の建物の保存にとどまり、昭和初期のこの時代の建物の保存は
眼中にないため、のちの時代には昭和初期の建物は山形には皆無になるのではないかと懸念している。
新校舎完成後の取り壊しを待つ第七小学校。せめて写真に残すことにする。
トヨタカローラ。道路拡幅後も隣接地に新築されて残った。
おにぎり味平。城北高校付近にあることもあり、放課後の生徒たちの胃袋を満たす存在であっただろう。
今、おにぎりを求める人は皆、コンビニに直行してしまう。
角にあった川口商店。酢や醤油の調味料、そして雑穀などを扱っていた。
かつて輪店だったと思われる建物。この一帯は建物撤去の後、山形城跡の遺跡調査のため調査発掘された。