在籍する中国人留学生の多数が、実際には通学せず、首都圏で主に風俗産業に就業していたことや
経営陣が、それら留学生に対して支出される数千万円に上る補助金を不正に得ていた問題で事実上
閉校した酒田短大はその後、跡地と校舎が競売にかけられ落札された。
その後、地元の福祉団体の持ち物になったようだが看板、門標とも相変わらず酒田短期大学のものが掲げられている。
学長はかなりの人物だったようで、前出の問題だけでも即逮捕に直結するほどの事件に
思われるのだが、その後も教職員への賃金不払いや文部科学省に無断で校名変更をし、
更に次春の学生や教職員を募集していたというから驚く。首都圏で風俗業に就いていた多数の
留学生にも「サテライトキャンパスでビデオによる教育をしていた。」と釈明したようだった。
敷地周辺は草が伸び放題になってしまった
ギリシャ神殿を模したような校舎
短大のでたらめきわまる経営も、2003年3月の解散命令により終止符を打たれる。
不法就労で学生数人が逮捕されたとの話は聞いたが、学長他経営陣は補助金の不正流用
を始め数々の不祥事にもかかわらず逮捕されたという話を未だ聞かない。
汚名にまみれた今となっては白亜の神殿状の校舎も、悲壮感漂う廃墟のようになってしまったが
昭和61年の開校当時は大学の名に相応しい、立派な建物として受け入れられたであろう。
建物も人と同様、あまりに大仰な見栄えで人を惹こうとするものには要注意なのかも知れない。
酒田短期大学 1986−2003(解散命令による廃校)