滝の湯
山形市の路地裏には、まだ昭和の息遣いが感じられる場所が残っている。
それも30年代の名残がある数少ないところ....
ここ滝の湯はそんな貴重な場所である。滝の湯はまだ現存しているが
建物はだいぶ老朽化しているため、昭和のよき頃を味わいたい方への
お奨めとして紹介を急いだものである。
六日町の路地を入る
鴻乃池跡
以前ここに鴻乃池(こうのいけ)と呼ばれる池があった名残がわずかに残され、注連縄が張ってある。
滝の湯の看板が見えてくる
温泉マークが描いてあるが沸かしの銭湯である
丸い玄関灯が夕暮れ時には柔らかな光を投げかける
昼間は暖簾がでていない。16時頃から21時頃までの営業。(月、木 休業)
年期を感じさせる軒先
内部の画像は出せないが、壁画こそないものの木製下駄箱に木札鍵、籐の脱衣篭、
番台、深めの浴槽に真鍮の蛇口。昔の銭湯にあったものは大抵ここにある。
建物はそろそろ寿命を迎えているようだ
採算の問題、建物の残存耐久性、経営者の体調・意志、様々な要素があるため
この銭湯がいつまでこのまま在るものかはわからない。わずか三〇〇円ほどで
味わえる昭和の空気を楽しみたい方は近いうちにご訪問を。
路地から薬師通りを望む
狭い路地にあるため、駐車場はない。どこか離れたところに停め、徒歩で行くのもまたいい雰囲気である。
夕刻の滝の湯
柔らかな白熱灯のあかり
山形市 六日町 滝の湯