シネマ旭/旭座 夜景

 

 

 

 

 

シネマ通りの名は、この映画館があったからだった。

山形ドキュメント映画祭の盛り上がりから一時、「映画の街」とさえ言われた山形市。

 

 

 

 

 

数ある山形市の映画館の中でも、その威容、集客数から代表的な館であったこの建物。

大正に始まった旭座の歴史は長く、この建物も昭和30年の建設時から50年を超える間、この場所で

多くの人々を楽しませてきた。

 

 

 

 

時代の変遷とともに、赤く輝く館名文字も旭座、山形東映、ASAHIZAと変わり、手描きであった看板絵が廃止され、

大判のポスターに置き換わるなど時代に合わせた動きはあったが、堂々と聳える灰褐色の姿は、失ってはいけない街のシンボルであった。

 

 

 

 

 

 

しかし、宮崎合名社が映画事業から撤退し、2007年にはシネマ旭は閉館。

いつかは復活するのではと思わせる動きもあったものの、一度シネコンに取って代わられた

流れはついに元には戻らず、解体撤去処分になるのであった。

 

 

 

跡地はどこにでもあるTIMESの駐車場になった。

 

 

 

 

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