6.北山形駅周辺〜六日町

 

 

 

円応寺の通りはだいぶ以前に拡幅されたが、その南側となる六日町〜旅篭町の通りの拡幅は延び延びに

なっていた。しかし、いよいよこの通りにも手が着けられ、昔なじみの建物たちがあっという間に消え去った。

 

 

栄文堂書店

 

市内にいくつかあった古書店の中で、最も近年まで建物が残っていたのがここかもしれない。最後の頃は

開店している日が少なく、いつでもやっているというわけではなかったが、古書店の雰囲気を十分に湛えた

昭和の香りがする店であった。

 

  

拡幅工事前の様子                          かねか園と隣り合わせ

 

 

 

3階のようにも見える建物

 

建物そのものは取り立てて特徴のあるものでもなかったが、扱っているものが古書ということもあるのか

落ち着いた雰囲気が漂っていた。時間の流れがゆっくりしている感じがするのであった。

 

 

    

渋滞が目立ち拡幅もやむを得ない様子が窺える

 

時間帯にもよるのであろうが、たしかに車はひっきりなしに行き交い、この道幅では

足りなくなってきているのであろうということはわかった。利便を考慮すればやむを得ない

                  撤去ということになるのであろう。

 

 

建物正面

 

 

    

市内最後の古書店                            積まれた古書

 

店内には書籍に限らず巻物や古い紙芝居などもあり、見ているだけでも

楽しめる空間であった。毎日多量に売れるような商売ではないだけに収益的にも

閉店はやむを得なかったのであろうが、またひとつ心の置き場が無くなった気がする。

 

 

栄文堂  2002年閉店

 

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