白く塗られた洒落た建物
山形駅前の一等地に大きく場所をとってガス会社の施設があった。
今ほど駅周辺の土地の価値がなかった頃、鉄道のタンク車でガスの搬入をするのに
便利ということでこの場所に建設されたのだろう。
歴史を感じさせる建物
背後に巨大なガスタンクを従え、明治〜大正期のものかと思えるような板張りの白い壁面を持つ
建物が、瓦の赤い屋根とのコントラストを鮮やかにして角地にその存在を示していた。
周辺の様子(左:駅方面 右:若葉町方面)
山形駅周辺の線路を越える道路は五日町踏切、城南橋とも容量オーバー気味で
夕刻のラッシュ時には渋滞がひどくなっていた。城南橋については拡幅でなんとか
凌いだものの、五日町踏切の改修については周辺との折り合いが付かず断念された。
代わりに浮上したのが山形ガス〜JRコンテナ基地を通って線路の下を越え駅西側に
抜ける道路の建設案で、こちらが採用・実行され道路予定地に掛かる建造物の撤去が始まった。
十字屋立体駐車場の角からJA、山形ガス、JRコンテナ基地、森旅館などが線路に向けて更地と化した。
JRコンテナ基地
山形ガスの創業が1911年とのことなので明治44年ということになる。この建物が当時からのものかどうかは
資料不足で判然としないが、その可能性は大きいと思われる。貴重なものと思われたが利便優先の情勢には勝てず、
ガスタンク移転後間もなく跡形もなく姿を消した。跡地は道路建設まで便宜的に自転車置き場になった。
推定1911年〜2002年頃迄使用
(topへ戻る) (山形駅周辺にもどる) (次ページへ)