出走する馬の様子を間近で見ることのできるパドック。
馬名、騎手名、体重などの掲示板もあった。
素人が見る分にはどの馬も綺麗で速く走りそうに見え、どれが勝ちそうかなんて
全くわからなかったが、見る人が見れば参考になったのだろう。
場外馬券売り場となった今、直に馬を見ることができないのは
予想の支障にはならないのだろうか。
騎手控室の文字も見られる
綺麗に整備された場内。馬券のまき散らしなどが多く汚れやすい場所であるが
シルバー人材センターなどの手により常に良好に保たれた。
馬場整備も完璧
モモちゃん ザオー君の厩舎
ポニーたちは馬車牽きの仕事を任せられ、ゆっくりではあるが力強く
車両を牽いていた。人の重さも加わり結構な重量になる。
交通公園から見るレースの様子は、歓声も聞こえないことから緊迫感のない
優雅な馬の流れに見えた。競馬ファンのほとんどはこちら側から見たことは
ほとんど皆無であっただろう。多数の馬の走り抜ける地響きが心地よかった。
走り抜ける馬の足音と地響きが入り混じる
多数の乗り物が自由に乗れるとあって、半日飽きること無くいられるところであった。
交通公園内の軽食やおやつで昼食に代えることもできるが、スタンドに戻れば
数軒の食堂があり、妥当な価格で好みに合った食事もとることができた。
電動車以外は基本的に無料
食堂は数軒あった。窓からレースの様子を眺められるところもあった。
超大型スクリーン
これだけで数億はするのではないかと思われる掲示板やスクリーンが備わっていた。
景気の良いときには、ここで得た利益を市は上山城や南小学校に注ぎ込んだ。
植え込みで ”かみのやまけいば”
上山をかつて大きく潤し、他市町からうらやましがられた競馬場は
最後はお荷物扱いで寂しい結末を辿った。このような遊戯施設は生活に無関係、
不要という見方もあるだろう。しかし、こういう施設が大いに栄えた時代の方が
人々の気持ちに余裕があった証だったのではないかと思えるのである。
2003年 閉鎖