フラワーパーク花夢花夢
閉園後の様子
1989年の夏に山形市蔵王成沢の山の斜面に大規模な植物園&レジャーパークがオープンした。
多種多様な花が咲く庭園はその名の通り夢のような風景でもあり、観覧車やゴーカートコースの
あるレジャーランドでもあった。
閉園前 営業時の様子(他サイトより)
周辺の自然林や観光果樹園と、よく手入れされた花壇の融合が美しい施設であったが
入場料は当初1000円と高めの設定になっており、家族連れにはやや敷居が高い印象もあった。
F1カートコースは2.5㎞あり、当時は東北最長といわれる長さで、これだけを目当てに来る人もいたほどだった。
そのほかに子供連れにはゴーカートコースが用意されているため、F1コースは走りに特化した利用ができたのだろう。
しかし、かつて麓のドリームランドがそうだったように、花のない季節はシーズンオフとなってしまい、
施設は永い眠りにつかねばならなかった。入場しやすいように料金を下げ、テレビのCMも流したが
長期の経営安定は難しいものだった。
開園から20年たった2009年、経営難からついに花夢花夢は閉鎖されることになった。
市街地からよく見えたシンボルである観覧車などはそのままに、手入れされない庭園は草薮に埋もれていった。
運営の順調な時には、夏季は独自の花火大会を行い高台からの打ち上げということもあって市内からもよく見えた。
観覧車からの花火も絶景だっただろう(画像は他サイトより)
閉園から2年過ぎた2011年に、プロゴルファー横峯さくら氏が出資し、施設再興を目指した時期があった。
CMがしばらくぶりにテレビで流れ、話題にもなったが足を運ぶ人は多くなく今ではゴルフ練習場とサクランボ園だけが生き残っている。
1989-2009