2003年頃に取り壊された、寒河江駅前にあったJA西村山寒河江支所は
かつて寒河江信用購買販売利用組合事務所という恐ろしく長い名前の建物
であった。その後、農業協同組合と名を替えながら長く地元に親しまれた。
2階の丸窓と角形の小窓が特徴的である
現在のように車で自由に出かけ、スーパーで生活物資を購入するなど出来なかった
時代には自家製の農産物の他の物資は身のまわりにはなく、数少ない商店か、この
ような購買施設で手に入れる他はなかったのであろう。農作業で忙しい農家の手助け
になるような生活支援を行う組合の存在意義が大いにあった頃、保管倉庫を備えた
この手の建物は各地の要所に点在していたはずであるが流通が整うにつれ、役目を
終えていった。ここの場合は事務所が残され、農協の仕事を近年まで行っていた。