今は効率化第一として、極端な整理統合をされてしまった山形交通
(現:山交バス)の営業所はかつては県内要所に数多く配置され、
山形市内にも数カ所置かれていた。ここ大の目営業所は、国道13号
沿いにあり、市内に向かう道と山寺・荒谷方面に向かう道が集まる
要所であることから、多くの路線が発着する比較的大きな営業所であった。
大きな車庫、整備所を備え、敷地にも余裕があり運転士が休憩をするにも十分な建物も
用意されていた。今のように運転士を苛烈な状態に置いて利幅を取るという目先の経営ではなく
運転士の健康が安全につながるという当然の考え方が通用した時代の経営スタイルである。
しかし、ここにも合理化統合の波は押し寄せ、市内は清住町営業所に集約される。
大の目営業所の広い敷地は全国チェーン「ヤマダ電機」の店舗設置場所に転用され、
この当時の面影は全く大の目からは消え去っている。
当時の紫/灰色の配色の路線バス