今では見聞きすることも少なくなった「スマートボール」。
昔はデパートの遊技場などにも当然のように置かれていたものだが
コンピューターゲームの台頭によりその姿を見かける機会は激減した。
店の名は 「ZAO楽天地」
現代のゲームも揃えていた
スマートボールゲーム台
スマートボールとは、初めにお金を入れると出てくる20個あまりのボールを
右端に付いたレバーで順にはじき出して盤面に空いた穴に入れることを狙う
ゲームである。巧く穴にボールが入れば、何個かのボールが追加される。
ここでは1ゲーム100円だった
向こう側に見えるパチンコに比べれば実にのんびりしたゲームで、一度ボールを打ちだして
しまえば盤面を転がるボールの行方をただ見守るだけ。派手な音もしなければピンボールのように
ボールをはじき返すこともしない。それでもボールが穴に入ると何とも言えない充実感が味わえる。
なお、ボールはガラスの上に排出されて手前に転がってくる。
ここではパチンコと併設という形であったが、スマートボールはゲームコーナーの方に
分類されており、いくらボールが出ても換金は出来ない。しかし、昔は店によっては
パチンコと同様の換金遊技機種になっていたところもあったようで、そのような店では
パチンコ店同様、子どもの立ち入り、遊技については規制されていたようだ。
温泉場の散歩がてらの楽しみ
昼間も店は開いているものの、閑散としていた。温泉客の到着する夕方以降でなければ来客は望めない。
その温泉客も最近では一度旅館に入ったら、夜出歩くことも少なくなり温泉街は寂れてきた。
当然遊技場にもその影響は甚大で各地の温泉街にあったこうした店は激減の一途を辿っている。
「ZAO楽天地」 2007年頃には解体撤去された